(TARGET frontier JV Ver5.72 Rev011を使用して作成しております)
TARGETでは、「ZI値」という指数が提供されています。ZI値は前走成績を指数化したもので、当然ながら数値が高いほど前走内容が良いということになります。
では、その見方をご紹介しましょう。2010年9月19日の中山9R鋸山特別をサンプルとします。
メインメニューから「出馬表」をクリックします。
開催日をダブルクリックします。
レースを選んでダブルクリックします。
出馬表が出てきたら、「補正タイム」のタブをクリックして選びます。
下の赤線で囲われたところにZI値が表示されています。数字の前に「+」がついている馬(ここでは前走がオープン特別のアイアムイチバン)は前走で上のクラスを走っていたことを示し、「>」がついている馬(ここでは前走が500万条件のイチエイクリッパー)は前走で下のクラスを走っていたことを示します。
このZI値を算出するにあたっては、デフォルト設定では地方成績が無視されることになっています。このレースでは前走で関東オークス(川崎競馬場で行われる交流G2)に出走していたアドマイヤオンリーがそれに該当します。同馬は2走前が500万条件だったために「>」マーク付きとなり、このZI値は前々走に関するものとなっています。
過去5走に中央競馬への出走がない場合には、ZI値は算出されません。例えば、下図は2010年フェニックス賞の出馬表ですが、中央に出走歴の無い佐賀競馬所属の3頭はZI値が0となっています。地方で5走以上して中央に再転入した馬なども、同様になることがあります。
ZI値が他馬と比較して抜けている馬は、人気になることが多いと同時に好走の可能性も高いということになります。また、単純に数字がそのまま前走レベルということではありませんが、自分のイメージと客観的な評価を照らし合わせることもできます。
注意が必要なのは、ZI値が算出される過程では当該レースの施行条件が考慮されるわけではないということです。先述した降級・昇級もそうですし、距離や馬場(芝・ダート)が替わることによって、数字をそのまま鵜呑みにはできないこともあります。また、同じ条件内での限定条件(九州産限定など)も考慮されていません。
さらに各馬のローテーションも考慮されないので、休み明けの馬については別途自分で評価を調整する必要があります。
このように気をつけなくてはならない点もありますが、パッと見て前走レベルを把握できるという点で、ZI値は便利な指数ですので、ぜひ参考にしてください。
件名、コメントをご入力いただき、『送信』ボタンをクリックしてください。
ご意見を送られない場合は、『閉じる』ボタンをクリックしてください。