◆補正タイムとは
補正タイムは、基準タイムをもとに距離の違いとクラス移動を考慮してその中心を100であらわしたものです。
つまり、100がそのレースの勝ちタイムの平均的なレベルだと思って下さい。1は0.1秒に相当してます。110もあれば楽勝でしょうが、近走を重視し、上下幅は当然少ない方が期待にこたえてくれることは間違いないです。抜けた馬がおらず、100あたりの数値にたくさんの馬が集中しているようなレースは避けたほうが無難です。逆にどの馬にも勝つチャンスありとみて、人気のない方から入るというのも手ですが、あくまでそういうレースは勝負しないで遊ぶつもりでいた方がいいと思います。障害戦に関しては、補正タイムは表示しません。
補正タイムは、出馬表補正タイム画面では各馬の過去の値を一覧できます。また、タイムランク画面では、様々な条件でソートすることが可能です。出馬表TGX画面やその他ランク画面では、ある範囲内での最高値等、集計した数値を表示しています。このように、生に近い状態からある程度加工された状態まで、様々な形式で表示することができます。予想に利用する場合は、そのスタイルやレースの条件等で使い分けてください。
補正タイムを表示するためには、基準タイムが設定されている必要があり、通常は、こちらで毎週提供している基準タイムファイルをダウンロードして利用します。
◆補正タイムの2つの表示形態
TARGET frontier内の補正タイムは、2種類の表示形態があります。出馬表や成績画面のように、そのレースのクラスと距離が特定され、他馬との比較もそのレース内(同一のクラスと距離)でのみ行われるような場合は、そのクラスと距離で補正された値になります。つまり、そのレースが基準になった相対的な値です。項目名には「補」と表示されます。
もうひとつの形態は、他の距離や他のクラスの馬等と比較する画面のもので、こちらは、違うクラスでも比較ができるように、1000万下のクラスを基準とした値になります。また、距離については、その当該レースの距離が基準になります。項目名は「補9」と表示されます。つまり、こちらは競走馬全体の中での絶対的な指数になります。
ですから、ある馬の同じレースでの補正タイムの数値が、画面によって違う値として表示される場合があります。これは表示している画面が基準としているクラスや距離が違うので、違う数字として表示されています。
また、成績メニュー画面では、1着馬に対して、これらの2つの値が同時に表示されています。「補」の値では、そのレース(1着馬)がそのクラス内でどのくらいのレベルかがわかります。また、「補9」の値では、その馬が、競走馬全体の中で、どのくらいの位置にいるのかがわかります。
馬データ画面では、出馬表から最初に開いた馬データ画面での場合は、「補」の値になり、これは出馬表のレースを基準とした値で、出馬表補正タイム画面と同じ値になります。また、成績画面から開いた馬データ画面では、「補9」の値になり、この場合は、補正タイムの着色が行われません。
◆世代補正
2歳戦は、全てのレースが2歳限定で行われるために、年齢の補正も多少行われていますが、3歳戦は、夏競馬以降が、古馬との混合戦になり、しかもJRA-VANのデータの仕様上、これを特定できない場合が存在するために、3歳戦は、全て古馬と同一の基準で評価されます。3歳時というのは、もっとも馬が成長する時期でもありますので、タイムを基準とした補正タイム指数は、当然4歳馬の場合は、年初よりは、年末の方がかなり高くなってきます。また、皐月賞あたりは、古馬1600万クラスのタイムと言われるように、たとえG1と言えども、指数も古馬1600万下クラスレベルになる場合もあります。
つまり、古馬と比較すれば、まだまだそのレベルまでには達していなく、特に3歳の前半戦では、指数はかなり低めに出ることになります。このために、3歳前半の重賞あるいはオープンクラスのレースでは、ほとんどの馬が補正タイム90以下になることもあります。
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