タイム分析画面では、複数のレースを対象として、各タイム等を集計して、出力・分析を行うことが目的です。
開催等を指定して開催単位で行う方法と、レース検索で検索したレースのみを対象として行う方法の2通りの方法があります。
◆2つの実行方法
開催単位で行う場合は、メインメニューからタイム分析を実行します。起動時に、まず開催を選択します。この時点で複数の開催を一度に指定できますが、後から加算することもできます。また、出馬表や成績画面等から、そのレースの開催を初期値として開くことも可能です。
レース検索から実行する場合は、まずメインメニューでレース検索を実行し、条件を設定してレースを検索した後に、表示メニューの中のタイム分析へ(Shift+F7)を実行します。レース検索からの場合は、あとから成績を加算することは出来ません。成績を加算する場合は、一度レース検索へ戻ってから、そこで成績を再検索し、タイム分析を開きなおす必要があります。また、集計対象はレース単位ですので、レース検索の段階で同一のレースのデータが複数あった場合でも、1回のみ集計対象となります。
◆2つの画面
タイム分析画面には、大きく分けて2つの画面があり、ひとつはレース一覧画面で、もうひとつはクラス別平均画面です。それぞれに複数の画面がタブで切り換えられるようになっていますが、どちらもタブの内容は同じです。
成績読込み後に最初に広く画面はレース一覧画面で、1行が1レースの結果として表示されます。表示される項目はタブを切り換えると内容が切り換ります。上部の項目名の欄をクリックすると、その項目の内容でソートできます。もう一度クリックすると逆順にソートされます。
画面上部のクラス別平均ボタンを押すか、F2キーを押すと、画面が切り換わり、クラス別平均画面になります。読み込んだ成績を、クラスで分類して、各項目の平均値を算出し、一覧表示します。各平均値等は、レース一覧画面で表示されている項目を集計したもで、集計可能な項目のみが表示されます。
距離選択のコンボボックスで表示・集計対象距離を変更することもできます。F3及びF4キーで順次切り換えることも出来ます。
レース一覧画面では、各行に対して、平均を算出する対象として加えるか外すかの指定ができます。また、この指定はテキスト出力時にも有効です。右クリックメニューの中から選択して下さい。また、ドラッグすると範囲指定ができますので、複数行をまとめて指定することもできます。全行に対する指定を行う場合は、編集メニューから実行して下さい。集計対象外データのクリアを実行すると、集計対象外に指定した行を画面上から消すこともできます。
この画面には多数の項目があり、ひとつの画面で一覧することは難しく、上部のタブやスペースキー
またはShift+スペースキーで画面を切り換えて項目を表示可能です。
★1~★8のユーザー設定タブ画面では、項目を任意に設定することが可能です。各タブを開くと、画面右上に表示項目ボタンが表示されますので、そちらを押すと、項目選択画面が開き、各項目の表示の有無や順番を変更することができます。設定は自動的に保存されます。また、画面に表示中の項目については、右クリックで非表示にすることができます。
表示項目の設定は、レース一覧画面だけですが、対応するクラス別平均画面では、レース一覧画面の項目の設定に応じて自動的に項目の内容と順番が設定されます。
その他のタブも含めて★画面イメージ整形テキスト形式出力、★画面イメージHTML形式出力及び★画面イメージCSV形式出力では、その画面の表示内容をほぼそのまま出力できます。ですので、ユーザー設定タブで出力用に項目を設定すれば、任意の項目内容の出力を行なうことが出来ます。HTML形式出力及びCSV形式出力のファイルは、エクセルにデータを移行したり、エクセルやブラウザ等で印刷することも可能です。
◆表示項目
連対AVは1・2着馬の平均走破タイム、1~3AVは、1~3着馬の平均走破タイム、1~5AVは、1~5着馬の平均走破タイム、2~5AVは、2~5着馬の平均走破タイム、全馬AVは、全馬の平均走破タイムです。
2~25%とは、2着馬から、頭数の25%分の頭数の走破タイムの平均値です。
最3Fとは、そのレースの中で1番速い上がり3ハロンのタイムを表示しています。また、集計値の方も、その値の平均値ではなく、最速値になります。つまり、そのクラスで一番速い上がりタイムということになります。
1上り,2上り,3上りとは、それぞれ1~3着馬の上がり3ハロンのタイムです。
PCI3とは、PCIの上位3頭の平均値です。また、集計値の方は、その値の平均値になります。
RPCIとは、レースPCIのことで、レースのラップタイムから算出したPCI値です。
Ave-3Fとは、そのレースのラップタイムで、上がり3Fを除いた分のタイムを3ハロンに換算した値です。つまり、残り3Fの時点での先頭の馬のAve-3Fになります。
A-3F*3とは、そのレースの上位3頭のAve-3Fの平均値です。
A-3F全とは、そのレースの全馬のAve-3Fの平均値です。
A-3F差とは、Ave-3FからA-3F全を引いた値です。つまり、先頭の馬と全体の平均との差ですから、残り3Fの地点での馬群のサイズのようなものを表しています。この値が小さいほど馬群は固まっており、大きいほどバラけていると考えられます。また、小さいほどスロー、大きいほどハイペースの可能性が高いとも考えられます。
3F位*3とは、A-3F全とA-3F*3の比を拡大したものです。これは、全体の平均に対して、上位3頭がどの位置取りにいたのかを表した数値で、小さいほど前、大きいほど後ろになり、1.00で全体の平均とほぼ同じ位置になります。競馬では、ほとんどのコースで基本的には逃げ・先行が有利になりますので、上位馬は前にいる傾向が高いので1.00を下回る0.95~0.98あたりの数値が平均的になります。ということで、1.00あたりからそれ以上は差し馬が強かったレースということになりますし、0.90前後やそれ以下では逃げ・先行馬が有利だったレースということになります。コース別の平均値を見れば、そのコースがどのような位置取りの馬に向いていたのかがわかるかと思います。
R3F差、R4F差、R5F差とは、それぞれのハロンのレースの通過ラップタイムと上りラップタイムの差です。プラスの場合には、上がりの方が時計がかかっていることになります。端数ハロンのレースの場合には、補正された値の差になります。
1~3脚質とは、1~3着馬の脚質です。この項目は、クラス別平均画面にすると、1~3着馬を対象に、逃げ・先行・差し・追込ごとの度数を表示します。また、各通過順項目は、クラス別平均画面では、それぞれの着順での脚質別の度数を表示します。
1~3着人とは、1~3着馬の人気です。クラス別平均には表示されません。また、CSV形式で出力した場合には、3つの項目に分割されます。
TrCはトラックコード、ClCはクラスコード、ACは競走種別コード(年齢限定)、JCは重量コードです。競走種別コードと重量コードは、Data Labの仕様のままです。
予想コメント、結果コメント、KOL関係者コメント、KOL次走へのメモについては、1着入線馬のもののみ表示可能です。
また、★タブで設定可能な項目として、(次項目をクラス分布指定)があり、こちらを指定すると、この項目の次の項目が数値項目の場合、その表示をクラス別の位置に表示します。つまり、項目幅が5つ分に拡張され、新馬・未勝利、500万下、1000万下、1600万下、オープンと5つの区分で左からの位置に表示され、クラス項目を確認しなくてもクラス区分が判別できるようになります。クラス別の項目以外でソートしている状態で、なおかつクラス別にデータを一覧したいというようなケースに利用可能です。ただし、この機能自体は出力には反映されません。通常の項目と同じ様に出力されます。
◆メニュー/キー/ボタン
開催成績加算/F10/成績加算
現在のデータに、さらに開催を加算します。開催単位時のみ可能。
ファイル出力/F8
以下の出力が可能です。レース一覧画面及びクラス別平均画面では、別々の内容が出力されます。画面イメージの各形式の出力では、現在表示されている画面の内容をほぼそのまま各形式で出力します。
タイム分析CSV形式とは、項目が固定されたCSV形式です。各出力には、現在の画面に表示されている距離のみを出力するモード以外に、全距離を順番に一括して出力するモードもあります。また、いずれのモードも集計対象外の指定をした行は出力されません。レース一覧画面のみ、画面をドラッグして範囲指定した部分だけを出力するモードもあります。また、それぞれのCSV形式では、[設定]で、先頭行に項目名を付加するかどうかを指定できます。
等距離のみ 画面イメージ(整形テキスト形式)
全距離一括 画面イメージ(整形テキスト形式)
等距離のみ 画面イメージ(HTML)
全距離一括 画面イメージ(HTML)
等距離のみ 画面イメージ(CSV形式)
全距離一括 画面イメージ(CSV形式)
等距離のみ タイム分析CSV形式(項目固定)
全距離一括 タイム分析CSV形式(項目固定)
選択範囲を整形テキスト形式で出力する
選択範囲をHTML形式で出力する
選択範囲をCSV形式で出力する
レース一覧画面で、画面内をドラッグしてい範囲指定をし、その中で右クリックメニューを表示させた場合に、これらの出力メニューが表示され、それぞれ選択範囲のデータのみを出力できます。
この行を集計対象から外す
この行を集計対象にする
この行の集計対象状態を反転させる
全行を集計対象から外す
全行を集計対象にする
全行の集計対象状態を反転する
重・不良馬場のレースを集計対象から外す
稍重馬場のレースを集計対象から外す
降雨降雪のレースを集計対象から外す
レース単位で、クラス別平均画面や出力等の対象にするかどうかを指定できます。行単位、全行、また条件等で指定が可能です。各行ごとに右クリックや、ドラッグで範囲を指定して設定することも可能です。
全データのクリア
読み込んだデータをクリアします。開催単位時のみ可能。
集計対象除外データをクリアする
集計対象除外になっているデータのみクリアします。
この距離の集計対象データをレース検索で一覧
現在画面に表示されているデータの内、集計対象となっているレースをレース検索で一覧表示します。詳細条件の設定や検索対象の指定が可能。
この距離の集計対象データの1着馬を馬データ検索で一覧
現在画面に表示されているデータの内、集計対象となっているレースの1着馬を馬データ検索で一覧表示します。
開催選択リスト一覧/Shift+F11/開催リスト一覧
読み込み済みの開催名を一覧表示します。開催単位時のみ可能。
ソート/F11
レース一覧画面時にのみ有効で、現在カーソルがある行のデータでソートします。同じ項目で2度ソートすると、逆順にソートされます。
内外の区分をする(新潟・京都のみ)
新潟コース及び京都コースのみ、内回りと外回りのコースを区分するかどうかを指定できます。他場のデータも同時に読み込んでいる場合、区分するように指定した場合は、他場の同距離のコースは全て内回りの方に集計されます。
走破タイム等の書式の指定
指定した書式で各タイムを表示・出力します。該当する項目は、基本的には各馬の走破タイム及びその平均値・集計値等です。
背景色をストライプ表示にする
表内の背景色を環境設定の画面表示で指定した色2色のストライプで表示します。また、この設定は初期状態として記憶されます。
◆右クリックメニュー
この項目を非表示にする
ユーザー設定タブ画面(★付きのタブ)の場合、カーソルのある項目を一時的に非表示にします。戻す場合には、項目レイアウト設定で、同項目にチェックを入れてください。
左端固定項目数を一時的に変更する
項目数が多く、画面が横スクロールする場合があるときに、画面の左端でスクロールしない項目数を一時的に指定・変更できます。画面を切り替えると、リセットされます。
この画面の項目レイアウトを設定する
ユーザー設定タブ画面(★付きのタブ)の場合、項目選択画面を開き、その画面の項目のレイアウトを設定します。
この画面の項目レイアウトをユーザー設定にコピーする
現在表示中の画面の項目レイアウトを、指定したユーザー設定タブ画面(★付きのタブ)にコピーします。
この画面の項目表示順を初期値に戻す
ユーザー設定タブ画面(★付きのタブ)の場合、項目の内容を所定の初期値に戻します。初期値はタブごとに違います。
このレースのコース図を表示/F6
そのレースのコースのコース図画面を表示します。同コースのコースの図解及び説明、コースメモが表示されます。
このレースの映像をレーシングビュワーで表示
環境設定の指定でレーシングビュワーの使用を可能にしている場合に表示され、レース映像が提供済みで、登録手続きが済んでいれば、レースの映像を再生することが出来ます。
[TIPS]
クラス別平均画面の各平均値の平均値は、平均値そのものの平均値となってますので、頭数によって対象頭数が変化する平均値に対して、頭数による加重平均は行っていません。
JRA-VANのデータの場合、奇数ハロン距離の場合、前半のラップタイムは最初が100m分の値となっている関係で、前半の通過ラップタイムを算出する場合、端数が出てしまいますが、タイム分析画面内では、その次のハロンタイムを半分加算することで、擬似的に距離を合わせていますので、ご了承ください。
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