JRAプラス10とは、2008年から導入されたJRAによる配当還元策のひとつです。単勝や複勝で発生していた100円元返しのときに、同券種の総売上以内であれば、110円として払い戻すというものです。2008年は全レースが対象で、また単複だけでなく、一応全て券種に適用されていますので、馬券を購入すれば、常に可能性があることになります。
これまでの100円元返しの発生率は単勝よりも複勝の方が断然高く、よって、この制度によって複勝の売上げが伸びると予想されます。ですので、ターゲット内でも、これまでよりも複勝を重視する方向で機能を追加しています。
単純なところで、通常の単勝人気と同様に複勝人気を表示する個所を増やしたり、あるいは、単複比率等の数値を表示しています。特に単複比率は複勝の過剰投票を見つけるためには有効で、オッズ画面や票数画面、本日集計画面、成績メニュー画面等で表示しています。
また、オッズ画面の馬別オッズタブ内の票数組合せモードでは、相手馬の組合せによる個別のオッズを表示したり、票数画面の複勝組合せ画面では、相手馬の組合せによる確定配当値の確認も可能です。複勝の過剰投票が発生しますと、その他の馬の複勝のレンジが広がり、相手馬によって複勝配当が大きく変動する可能性が高まります。この場合、これらの画面を見れば、実際にどのような組み合わせで、どのように配当が変化するのかが確認できます。
JRAプラス10という基準で複勝オッズを見た場合には、5つの状態があります。ひとつはまったくの適用外です。最低オッズが「1.2~」となっていれば、適用されることはありませんので、これに該当します。2つ目は、実際に適用された馬です。これは、2007年以前であれば、100円配当だったものが、110円となった場合です。ターゲットの票数画面では、★付きで複勝オッズが表示されます。また、同様に110円にすると総票数をオーバーして100円配当になってしまった場合が3つ目で、これも★付きで表示されます。4つ目は、実際に3着以内に入ったが、相手馬の組合せの関係で適用されなかった場合で、☆付きで表示されます。このケースでは、相手馬の組合せによっては適用されて★になっていた可能性があります。5つ目は、4着以下等で馬券の対象にはならなかったが、馬券圏内に入っり、なおかつ相手馬によっては適用対象になっていた可能性のある馬で、こちらも☆付きで表示されます。つまり、★あるいは☆が付いている馬は、馬券圏内に入り、なおかつ相手馬によっては適用されていた可能性がった馬ということになります。
以上、なにやら少々複雑な区分になっていますが、基本的には、★あるいは☆が付いている馬は、2007年以前の複勝オッズ表示で、下限が「1.0~」となっていた馬ということです。
ターゲットのレース検索では、複勝下限オッズでの検索が可能で、同項目の横に「旧」というチェックボックスがあり、ここにチェックを入れて、1.0倍を含む範囲で検索しますと、これらの馬が検索されます。具体的には、2008年以降のレースを対象として、旧をチェックして、「1.0~1.0」として検索すれば、☆あるいは★付きの馬のみが検索可能です。これらの馬のデータを集計したり、あるいは、当該馬がいるレースの他の人気馬等のデータを分析してみるのも中々面白いかと思います。
なお、現在、成績画面の複勝オッズ項目には★・☆が表示されますが、これらは出力には対応していません。今後対応するかどうかは現時点では未定です。
件名、コメントをご入力いただき、『送信』ボタンをクリックしてください。
ご意見を送られない場合は、『閉じる』ボタンをクリックしてください。