種牡馬リストとは、1万頭以上もいる種牡馬の中から、現役登録馬に産駒が複数存在する等の条件で抽出された数百頭の種牡馬をリスト化したものです。
リスト自体は、それぞれのタイミングで、ターゲットの内部で自動的に生成・追加・保守され、血統データフォルダ(KT_DATA)内に「KETTOyyyy.LST(yyyyは西暦4桁)」として保持されます。特定世代の現役登録馬の産駒数を選択の基準としていますので、基本的には年単位で大きく更新されます。
メニューパネルから種牡馬の戦歴ボタンを押したときに表示される種牡馬選択画面がリストそのもので、主に、このような種牡馬を選択する場合に利用されています。また、最初にリストを開いたときに、リストの大半を生成しますので、数秒程度時間がかかる可能性がありますが、次回以降は一瞬で表示されるはずです。ただし、リストは前述のように年次で大きく更新されますので、毎年一度最初に開いたときに同様程度の処理が行われます。
また、表示されている頭数は、基本的には2歳~5歳の登録馬の合計産駒数ですが、その数値自体は、便宜的にメンバーの選択や表示順を決めるために用いられているデータの一部ですので、頻繁に更新されることは無く、やや古いデータになります。最新値を知りたい場合には、画面左上のリスト再構築ボタンを押すか、あるいは種牡馬一覧画面でご確認下さい。
現状では、メンバーの選択は、完全にターゲット内で自動的に行われますので、ファイルの直接変更等による外部からの追加等はできません。
JRA-VANのデータでは、種牡馬自体は1万頭以上登録されていますが、その大半は、三大始祖までさかのぼるための血統表を作成するために必要なものがほとんどで、例えば、サイアーランキング等、現在の種牡馬の成績ランキング等に登場するような種牡馬はその極一部でしかありません。ですので、例えば産駒の戦歴を調べるような機能で、種牡馬をリストから選択するような場合、この全ての種牡馬をリスト化して選択するのでは、そもそも戦歴のある産駒なんて存在しない種牡馬が大半で、非常に非効率的です。ですが、JRA-VANの基本的な種牡馬データでは、どの種牡馬に現役の産駒がいるのか等は、簡単にはわかりませんので、1万頭以上の種牡馬から、産駒の戦歴を表示できそうな種牡馬をピックアップすることができません。ということで、現役世代の登録馬の種牡馬を集計し、その実頭数で内部的にリストを作成し、その中から種牡馬を選択するようにしたのがこの種牡馬リストの主な目的です。
2~5歳の産駒数で抽出しているのは、リストアップする場合の効率性と、新種牡馬でも早い段階で頭数で上位になれるようにするためです。多数の世代で集計しますと、多数の産駒を数年続けて排出しても、新種牡馬だと上位にはこれず、実際のニーズとマッチしないためです。
主な用途としては、各画面での種牡馬の選択用ですが、それ以外にも、種牡馬のコードから馬名への変換用のインデックスとしても利用され、学習機能があり、種牡馬名を表示する各画面での速度の改善に役立っています。
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