ハードディスクの容量が不足してきて心配になった来た場合や、別のコンピュータにデータごと移動したいような場合には、基本的には全フォルダをまるごとコピーして移動することが可能です。フォルダの構成はそのままで、丸ごとコピーして下さい。コピーの方法やコピー先によって、その後の処理が違ってきますので、事前に以下の内容を十分確認してください。また、コピー先のターゲットが正常に動作するまでは、必ずコピー元も動作する状態で保存するようにして下さい。また、過去のデータ等が正常に認識できるまでは、新規のデータ登録は行なわないで下さい。
【注意】
コピーには、ある程度のWindowsに対する操作の知識等が必要とされますし、また、利用される環境は様々で、こちらでその全てでテストすることは不可能ですので、実行後の確実な動作の保証はできません。必ず元の環境は保持して下さい。また以下の操作内容も、基本的にはサポート対象外として行なってください。異常が発生した場合には、コピー先を正常に動作するようにするということでなく、コピー前の環境でご利用ください。
【1】まるごとコピーする(推奨)
丸ごとコピーして動作させるためには、TARGET frontier JVのバージョンが、Ver5.56以上であることが必要ですので、まずはバージョンを確認し、古ければ、まずはバージョンアップして下さい。
まず、環境設定の基本ファイル・フォルダを開いて、画面一番下の各フォルダパスの指定を相対化して保持するにチェックを入れてください。こちらが入っていないと、コピー後にデータが正常に認識できない場合がありますので、必ず確認して下さい。こちらは通常使用時にチェックが入っていても問題はありません。比較的新しいバージョンから利用された場合には、最初からチェックが入っています。
以上を確認の上、インストールしたフォルダを丸ごとコピーすれば、そのフォルダ内のデータは基本的にはそのまま認識されます。コピー先のドライブはどこでも構いませんが、そのドライブの直下に「TFJV」フォルダができるようにコピーして下さい。Cドライブであれば、「C:\TFJV」というフォルダ内に全てコピーされるようにして下さい。
通常は、ターゲットは初期値として「C:\TFJV」にインストールされているはずですので、そのフォルダをそのままコピーすれば基本的には問題ありません。別のパソコンにコピーするのであれば、例えば、そのフォルダを一度USBメモリ等にコピーし、そしてUSBメモリを別のパソコンに接続して、そこからTFJVフォルダをそのままCドライブにコピーすれば、通常は「C:\TFJV」となります。
また、外付けHDD等を経由した場合も同様にコピーもできますが、そのHDDをつなげた状態で、そのまま起動することも可能です。この場合、それぞれのパソコンにJV-Linkがインストールされていれば、つなぎ替えるだけでそれぞれのパソコンでターゲットを動作させることもできます。データの状態も設定等の状態ももちろん同一ですので、別々の環境で同じ状態のターゲットを使い続けることが出来ます。違う点があるとすれば、それぞれのパソコンのハード的な違いのみで、処理速度やメモリ量、あるいは画面のサイズや解像度等の違いくらいです。
コピーした状態からの起動方法やデスクトップへのアイコンの作成については、下記の項をご覧下さい。
万が一、データの認識が正常に行なえない場合には、環境設定の各フォルダの設定を確認し、修正可能であれば、そちらで修正して認識させてください。また、インストールしたフォルダ内のTFJV.INI自体を削除してから起動すると、全ての環境設定が初期化されますので、あまり環境設定の内容を変更していないような場合は、この方法でもかまいません。
また、この環境設定の基本ファイル・フォルダの各フォルダパスの指定を相対化して保持するにチェックが入っている状態のターゲットは、基本的にポータブルな状態になっています。ですので、アイコン等を利用せずに直接フォルダ内の実行ファイルから起動するのであれば、ドライブ名を基本的には問いませんし、例えば起動のたびにドライブ名が変わってしまうような環境でも動作するはずです。例えば、ポータブルのHDD内にコピーし、コンピュータを切り換えながら使っても正常に動作するはずです。ただし、このような使い方の場合には、動作の保証やサポートはできない場合がありますので、ご了承の上お試しください。また、JV-Linkはポータブル化はできませんので、それぞれのコンピュータにインストールされている必要があります。
【ヒント】
ターゲットの実行時の体感速度は、ほとんどの場合ハードディスクの速度に比例します。ですので、他のハードディスク等に移行する場合は、遅いハードディスクはできるだけ避けてください。逆に現在よりも速いハードディスクに移行すれば、それだけでコンピュータの性能を上げずにターゲットの体感速度を上げることも可能です。
【注意】
Windows VISTA及びWindows7へも基本的にはコピーは可能ですが、これらのWindowsの場合には、「C:\Program Files\~」等のProgram Files以下のフォルダにはコピーしないで下さい。こちらにコピーして使用すると、それ以降はコピーできなくなると思ってください。同様に、ここに最初からインストールしてある場合も、上記の方法ではコピーはできませんので、以下の方法等の別の方法をご利用ください。
【2】別にインストールして個人データのみをコピーする
この方法は、基本的には新規インストールと同じです。通常の方法や、あるいはCD-ROM等から新規にインストールし、実行可能な状態になってから、買い目や印、コメント等の個人データのみをコピーするという方法です。インストールは通常の方法とかわりません。また、個人データのコピーについては、こちらをご覧下さい。ただし、設定ファイルであるTFJV.INIをコピーする場合には、【1】と同様に、双方がVer5.56以上である必要があり、また、環境設定の基本ファイル・フォルダを開いて、画面一番下の各フォルダパスの指定を相対化して保持するに事前にチェックを入れておく必要があります。
また、この場合、書籍に付属していたり、あるいはJRA-VANで無償提供しているターゲット用の初期データが付いたCD-ROMを利用してインストールすると、最初のフルセットアップの作業が必要なくなり、短時間でデータ登録済みの状態まで行けます。ただし、このターゲット用のデータ付きのCD-ROMは、そのCD-ROMの作成後1年以内でのみ利用可能ですのでご注意ください。もし1年以上経過してしまった場合には、再度JRA-VANのサイトから入手可能な場合には入手してからご利用ください。また、バージョンが古い場合がありますので、必ずバージョンアップして下さい。
◆起動方法・アイコンの作成
【1】の方法でコピーした場合の起動は、インストールしたフォルダ内のtfjv.exeをダブルクリックして実行して下さい。Windowsの設定によっては、「.exe」が表示されず、ターゲットのアイコンが付いたtfjvという名前だけの場合もあります。
起動後、メニューのオプションでデスクトップ上にアイコンを作成することができます。以降は、このアイコンで起動できます。
◆コピーした場合の注意
コピーしたTARGET frontier JVは、通常のWindowsのアンインストール機能ではアンインストールできません。アンインストールする場合には、そのフォルダごと削除して下さい。ターゲットの動作内ではレジストリを使っている個所はありませんので、全てのファイル・フォルダを削除すれば何も残りません。ただし、JV-Linkは全く別のソフトですので、こちらとは別にアンインストールする必要があります。
また、【1】の方法でコピーした場合、過去のデータが認識されていても、フルセットアップ等を促すメッセージが表示される場合があります。このメッセージを消す方法は、フルセットアップ画面を開き、そのタイトルバーをダブルクリックして画面を最大化し、画面右側に表示された登録済ボタンを押せば、各処理が登録済の状態になります。
◆フォルダ移動での注意ポイント
移動と同時にバージョンアップをするような場合でも、同時に行わず、別々に行ってください。まずは上記の方法で別ドライブに移動し、正常に動作することを確認してからバージョンアップして下さい。新しいドライブに新しいバージョンをインストールして、データを後からそこに移動するという方法を取られる人もいますが、これは結構面倒でトラブルも多く発生します。最初にまとめてコピーする方法をお勧めします。
また、【1】の方法が利用できない場合には、基本的にはデータを移動せず、【2】の方法で再度最初からセットアップして下さい。現在のData Labでは、過去のデータはいくら取得しても追加料金はかかりませんので、再度のフルセットアップに支障となるのは時間的な制約だけです。もしこの点で問題が無ければ、できれは再度フルセットアップすることで、完全なデータベースを構築できます。また、この場合、移行すべきは個人データだけになりますが、個人データにつきましては、こちらを御覧の上、バックアップした上でコピーして下さい。
以前から使用していたTARGET frontier JVのTFJV.INIを別のコンピュータや別のフォルダにそのままコピーして、その新しいTARGET frontierを起動した場合、起動時等にI/Oエラー等のエラーメッセージが表示される場合があります。これは、環境設定で指定してあるドライブやフォルダ等が存在しないためです。この場合は、前述のように環境設定で該当箇所を直接変更するか、削除して環境設定をやり直して下さい。
また、起動時のエラーは、インストールしているフォルダに問題がある可能性があります。基本的には「C:\TFJV」となるようにターゲットをコピーあるいはインストールして下さい。ドライブはC以外でも構いません。
コピーする場合に、CD-R等を利用すると、コピーしたファイルに「読み取り専用」の属性が勝手に付いてしまう場合があります。この場合、そのままの状態でTARGET frontier JVを使うと、ファイルに対して書きこみができなくなってしまいますので、データ等の更新ができず、I/Oエラーやファイルへのアクセス拒否等のエラーメッセージや、ファイルに書きこみができないというような表示がされる場合があります。このような場合は、各データフォルダのファイルの属性を確認し、それらのファイルのプロパティを表示させて「読み取り専用」の属性のチェックを外して下さい。この属性を変更する場合、ファイルを複数選択してからプロパティを開けば、複数のファイルをまとめて属性の変更ができます。これらの方法等に関しては、各ウインドウズの機能ですので、方法が不明な場合は、ウインドウズ等の書籍を参考にするか、周りのウインドウズに詳しい方にお尋ね下さい。
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