簡易セットアップとは、とりあえず予想等の用途にTARGETを使えるようにするために、過去のデータの一部を登録する作業のことです。コンピュータの性能にもよりますが、時間的には数時間程度かかります。ですが、これだけでもレース検索以外の機能はほぼ使えるようになります。
TARGET frontier JVは競馬用のデータベースソフトですので、その機能を利用するためには、過去の競馬のデータが必要になります。
通常の場合、過去のデータを登録するためにはフルセットアップを実行します。ですが、フルセットアップは、コンピュータのスペックや環境、ハードディスクの性能にもよりますが、6時間程度から場合によっては24時間以上かかることもある作業ですので(フルセットアップにかかる時間については
こちらをご覧下さい)、簡単に実行することができません。特にTARGETを試用しているような場合には、そこまで時間がかかるとなると躊躇してしまう可能性も高いと思います。
そこで、この簡易セットアップ機能を用意しました。Data Labに加入済みで、サービスキーの設定
が終っていれば、あとは開始ボタンを押すだけで、この簡易セットアップを実行することができます。
簡易セットアップとは、過去2年分程度のデータを登録する機能です。予想のための通常の出馬表
の表示や現役馬のデータを見るのであれば、過去2年分のデータが登録してあれば、概ねカバーできます。ですので、通常の予想、指数の表示、買い目の入力、オッズの表示、チェック馬や収支管理等はほぼ問題なくできます。また、競走馬のデータや血統関係のデータについては、過去の全てのデータが登録されます。ですので、登録馬であれば、全馬の5代血統表がフルに見られます。また、登録馬の範囲内であれば、産駒の一覧表示や兄弟馬の検索も行なえます。騎手や調教師のデータも全て登録されますので、現役から引退した人まで、全員のデータを確認することができますし、ランキング表示も可能です。
この簡易セットアップ機能ですが、Pentium 1GHz程度のマシンで、30分~4時間程度かかります。幅があるのは実際のテストの結果で、OS等の環境による影響も大きいようで、詳細な理由は不明です。セットアップ中にコンピュータを別の用途に利用することも可能ですが、その分処理時間は余計にかかりますし、また無用なトラブルの元ですので、できれば、そのくらいの空き時間がある場合に実行させてみてください。また、処理を中断することも可能ですが、後から再開した場合、処理が重複する箇所もありますので、トータルの時間としては余計にかかります。ただし、そのようケースでも基本的にはデータがおかしくなることはありません。
ウイルス監視やシステム監視等の常駐ソフトが起動されている場合、それらを終了させておくと登録時間を大幅に短縮できる場合があります。2~5割も時間を短縮できますので、可能であれば常駐を解除して下さい。もちろん、その間はウイルス等に対しては無防備になりますので、インターネットでのアクセスやメールを読んだりはしないようにして下さい。終了後は、ただちに再起動して、常駐を戻してください。
データの登録中は、画面が登録経過画面に切り替わり、現在処理しているファイル名やデータの種類、処理時間等が表示されます。ファイル名は日付を表している場合が多いので、画面を確認すれば、現在処理中のデータがいつ頃のデータかがわかります。同一のファイル名のデータが連続して登録される場合がありますが、これはファイル巨大なために分割されているためです。
また、簡易セットアップで登録したデータについては、直近のデータ以外は、後からフルセットアップを実行したときには処理がスキップされますので、簡易セットアップを行なっていれば、フルセットアップの時間の短縮にもなりますので、処理が無駄になることはありません。
ただ、簡易セットアップだけでは、データベースとしては、データが不足した状態ですので、とりあえずの用途に支障が無い場合でも、できるだけ早いうちにフルセットアップを実行して下さい。この場合、フルセットアップの4項目の内、レースデータだけでもかまいません。というのも、簡易セットアップだけで、マスターデータはほぼ全て登録済みです。血統データについては、種牡馬と繁殖牝馬は登録済みです。産駒データだけが未登録ですが、こちらはデータベースとしては末端のデータですので、必要なければ後回しでもかまいません。また、坂路調教データも同様で必要なければ登録しなくても問題ありません。
◆簡易セットアップの登録データ
・全競走馬データ(戦歴は過去2年分以内のみ)
・全血統データ
・全騎手データ
・全調教師データ
・全馬主データ
・全生産者データ
・全レコードデータ
・過去2年分程度の成績データ(地方成績も含む)
・過去2年分程度の票数データ
・過去2年分程度の出馬表データ(出走馬の戦歴は過去2年分以内のみ)
・過去2~3年分のスケジュールデータ
・直前の特別登録データ
また、簡易セットアップ後に、通常のデータ登録を実行すれば、2週間以内の坂路調教データが登録されます。あとは、TARGETを利用するときに毎回、通常のデータ登録を実行していけば、それ以降の出馬表や成績が登録され、その他のデータも更新・追加されていきますので、そのままご利用下さい。そして、なるべく早いうちにフルセットアップを実行して下さい。
◆登録中のエラー等について
データの登録は、主にTARGET frontier JVがデータベースを構築する作業と、JV-LinkというJRA-VANのソフトがインターネットやCD-ROM等からデータを読み込んで、TARGETに渡す作業の2つに分かれています。そして、データ登録中にエラーメッセージ等が表示される場合がありますが、そのメッセージ内にJV-Linkと表示されている場合は主にJV-Linkに関する部分のエラーになります。このメッセージはTARGET frontier JVが表示をしていますが、TARGETはJV-Linkを呼び出しているだけで、この部分はJV-Linkが処理をしています。ですので、こちらに関しては、ヘルプ内のQ&AやサポートホームページのQ&A等を確認後、JRA-VANにお問い合わせ下さい。
◆データ付きCD-ROM版
過去のデータ付きのCD-ROMをご利用の場合は、最初の起動時に過去のデータが自動的に展開され、フルセットアップが完了している状態で実行されますので、簡易セットアップ等の作業は必要ありません。CD-ROMに収録されているデータ以降のデータについては、全て通常のデータ登録作業で登録されますので、最初のデータ登録を完了した時点で、全てのデータが整います。なお、データ登録作業では、基準タイムファイルはダウンロードされませんので、補正タイム等の指数を見たい場合には別途登録して下さい。
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