繁殖馬データとは、種牡馬と繁殖牝馬のデータのことで、それぞれ別々に蓄積しています。全データの件数は、生年別登録頭数一覧画面で確認できます。
繁殖馬のデータは、血統検索で検索・一覧することができます。また、ほとんどの繁殖馬の5代血統表を表示することもできますし、ツリー形式で系統図を表示することも可能です。
JRA-VANの繁殖馬のデータは、父系であれば、全て3大始祖までさかのぼれたり、産駒データに関してはほぼ全馬の母の繁殖牝馬データが登録されていたりと、そのデータの量は圧倒的で十分なのですが、中身としては、少々問題がありますので、その取り扱いには注意が必要です。
大きな問題は2つで、ひとつは、データが存在するにもかかわらず、母あるいは父のコードが抜けている馬が多数いることです。これにより、データがあっても正常に血統表が表示できなかったり、あるいはさかのぼれなかったりします。
もうひとつは、同一馬のデータが複数存在することがあることです。これはいくつかのケースがあり、同一馬で同一馬名なのにコードだけ違うというケースもあれば、同一馬で違う名前のケースもあります。この違う名前のケースは、よくあるパターンとしては、輸入されて英字がカタカナに変わったケースですが、これは確かに対応しきれないのかもしれませんが、なんとかして欲しいところです。
ですが、一番の問題は、この双方の問題点が重なったパターンでして、異名の同一馬のデータがあるにもかかわらず、片方の母のコードが抜けているというパターンです。どういうことかと言うと、双子でない限り、生年が同じで母が同じであれば同一馬として判断できます。つまり、異名のケースが存在していても、この方法を利用すれば、ひとつのデータして扱うことができるのですが、実はこの問題がそれを阻んでいます。つまり、このような異名の同一馬のケースなのに、片方の母馬のコードが存在せず、母が一致していることが判定できないというケースがいくつか存在しています。ということで、一応改善の要望をJRA-VANに対して出しているところです。
繁殖馬の仕様の中には予備エリアがありますので、この部分に対応する予定がある印象もありますので、期待して待ってみたいと思います。
また、血統データ、特に種牡馬のデータはそれほど頻繁に追加されるものでもありませんし、また、過去のデータは不変ですから、過去のデータに対して、自動的にパッチを当てて修正する処理も検討しています。
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