TARGET frontier JVはデータベースプログラムですから、動作させるためにはデータが必要です。ですが、基本的には全ての競馬関係のデータはJRA-VANのData Labから自動的にダウンロードして登録しますので、データ取得方法の詳細についてはあまり意識する必要はありません。

　また、データは、その取得を実行した時点で常に最新の状態にまで自動的に更新されますので、登録されているデータは常に最新のものになります。また、過去の全てのデータを登録し、利用し続けていれば、TARGET frontier JVのユーザーは全員が同じ競馬データを利用している状態になります。

◆通常のデータ登録

　JRA-VANのData Labからのデータの登録には２種類あります。ひとつは、毎週(毎日)のデータの登録です。毎週の成績データや出馬表、最新の騎手や調教師データ、そしてほぼ毎日追加される坂路調教データ等、毎日何等かのデータが発生します。競馬新聞やスポーツ紙、競馬週刊誌のようなものです。

データ登録ボタンを押してデータ登録を開始した時点で、前回登録した後に提供されたデータを全て自動的に取得してデータベースに追加・更新します。もちろん毎日行なう必要は無く、TARGET frontier JVを起動したときに行なえば、その時点で新しいデータが全て揃います。ただし、間隔を開けてしまえばそれだけ登録するデータの量も多くなりますので、間隔を開けるほど登録自体にかかる時間は長くなります。基本的には週２～３回程度のデータを取得を行なえば、コンピュータの性能にもよりますが、毎回数秒～数分で完了するはずです。

◆データのセットアップ

　もうひとつのデータの登録がセットアップです。これは、基本的にはTARGETをインストールし、利用し始めるときに１度だけ行なう作業で、その時点までの過去の全てのデータを登録するという作業です。これもほぼボタンひとつで全て自動的にダウンロードから登録まで行われますので、複雑な作業でもなんでもないのですが、データの量が膨大なので、時間だけが異常にかかります。

　JRA-VANのデータは1986年以降のものが提供されていますが、これを2003年までの18年間の全てのデータを登録すると、Pentium 1GHz程度のマシンで登録したとしても、約７時間～20時間かかります。また、データは毎日増え続けていますので、今後は、さらに時間がかかることになります。ただし、データの登録内容の見直しや登録処理の改善に関しては今後も行ないますので、改善する可能性も少しはあります。

　ということで、TARGET frontier JVでは、本来ならボタンひとつで済むセットアップ作業をあえて複雑にしました(といっても簡単ですが)。というのも、ボタンひとつの場合は、全てのデータを無条件に登録してしまい、それによって時間がかかるわけです。それを必要なものだけを選択したり、取得する順番を決めたりして、時間があるときにより効率的に取得できるようにしてあります。また、とりあえず予想や投票くらいには利用できるような簡易セットアップも用意しました。

　例えば坂路調教データは必要ないということであれば、それだけを外すこともできます。そうすれば、全体的には１割程度の時間の短縮が可能です。もちろん後から坂路調教のデータだけをセットアップすることもできます。また、簡易セットアップでは、とりあえず過去半年～２年程度のデータだけを登録するという作業で、それで直近のレースの予想だけはできるようにして、過去のデータに関しては、その後徐々に登録していくという選択肢です。

　また、セットアップに関しては、作業を中断することも可能ですので、思った以上に時間がかかっている場合には一旦止めてしまっても大丈夫です。後から続きを行なうことが出来ます。

　ただ、基本的にはデータベースソフトですから、できれば全てのデータが登録されている方が望ましく、時間のあるときに可能な限りのデータを登録して下さい。セットアップ作業は基本的には１度だけ行なえばよい作業ですので、一旦全てを登録してしまえば、後は二度と行なう必要は無く、最初だけですのでなんとかこの障害を乗り越えてください。