基準タイムファイルの内容を確認したり、CSV形式で入出力したり、また、旧形式のファイルを読み込んだり、部分的にクリアしたりすることができます。
メインメニューから基準タイム処理を実行すると、この画面が開きます。画面上部に現在使用中の基準タイムファイル名が表示され、画面左側には、そのファイルに含まれる年と、データがあると推定される開催日数が表示されます。ただし、この日数は正確なものではなく、概算です。
年の左側にはチェックボックスが表示され、その年のデータを、以下の処理の対象とするかどうかを指定できます。また、下部のボタンで一括選択・非選択が可能です。
◆CSV形式出力
4種類の中から形式を選択します。形式は、レースIDの新旧別、及び、レースIDと基準タイム以外に開催名等を付加するかどうかを指定できます。開催名は、新仕様レースIDの場合には、日付も出力されます。ただし、この場合の開催名は、その文字列内にスペースが含まれる場合がありますが、ダブルコーテーション等では括っていません。
ファイル名を指定すると、画面左側の年にチェックが入っている年のデータのみを対象として、基準タイムデータを下記のCSV形式で出力します。
出力順は、年号、場所、回次、日次、レース番号の各順(旧レースID順)になります。
出力内容は以下の通りですが、基準タイムファイルのCSV入力では、最初の2つのデータしか読み取りません。3番目のデータは、エディタ等で各データの内容を確認したり取捨したりする場合に使います。
No.項目名 内容
1 レースID JRA-VANの開催識別コード:新仕様(16桁)/旧仕様(8桁)
2 タイム 分(1桁).秒(2桁).1/10秒(1桁)
3 開催名 旧仕様レースID時:西暦+回次+場所名+日次+レース番号
新仕様レースID時:西暦+月+日+回次+場所名+日次+レース番号
◆CSV形式入力
前述のCSV形式で出力したデータ等を読み込みます。
出力した内容を部分的に修正して読み込んだり、あるいは、細かい単位でデータを移行したりマージしたり、また、外部で生成した基準タイムをまとめて設定するような場合に利用できます。
読み込んだファイル内にある1970年~本年までのデータを読み込みの対象とします。全ての年を読み込むにチェックが入っていない場合には、画面左側のチェックが入っている年のデータのみを読み込みます。
基本的には既存のデータに追加・上書更新されますが、基準タイム値が0の場合には、変更されません。ですので、個々のタイムをこの機能でクリアすることはできません。また、既存のデータを完全に消したい場合には、後述のクリア機能を使って年単位で行なうか、あるいは、ターゲットを起動する前にSTX.DATを削除して全てをクリアして下さい。ファイルが無い状態で起動すると、空のファイルが生成されます。
読み込むことができるCSV形式は以下の通りで、基準タイムファイルのCSV形式出力機能で出力されたデータに対しては、そのまま読み込むことができます。3番目以降にデータがあっても無視します。また、レースIDは新旧どちらの仕様でもかまいません。
No.項目名 内容
1 レースID JRA-VANの開催識別コード:新仕様(16桁)または旧仕様(8桁)
2 タイム 分(1桁).秒(2桁).1/10秒(1桁)
◆旧形式データの読込
TARGET frontier Ver5.50以前で利用していたSTIME.DATというファイル名の基準タイムファイルをそのまま読み込みます。このファイルは最大で6年分のデータを保持しています。ファイルを指定し、仕様が正しければ、中身のデータをチェックし、年別にその件数を表示し、はいを押すと、★付の年のデータを読み込みます。
基本的にはファイル内にある1970年~本年までのデータを読み込みの対象としますが、全ての年を読み込むにチェックが入っていない場合には、画面左側のチェックが入っている年のデータのみを読み込みます。
◆データクリア
画面左側の年にチェックが入っている年のデータのみをクリアします。クリアしたデータは元に戻すことが出来ませんので、バックアップ等をしたり、よく確認した上で実行して下さい。
また、全ての年のデータをクリアしたい場合には、プログラムフォルダ内のSTX.DATを削除した上でターゲットを起動して下さい。基準タイムファイルが無い状態で起動すると、空の基準タイムファイルが生成されます。
◆基準タイムファイルについて
基準タイムファイルは、データが追加されると、新しい年のデータが追加された場合のみ、年単位でデータを後方に追加して行きます。最大127年分まで追加が可能です。また、前述のデータクリア機能等で、その年のデータを全て削除しても、この年単位の部分は削除されません。全く空にしたい場合には、STX.DATを削除した上で起動して下さい。ただし、この場合も、本年を含めて過去5年分のデータエリアが最初に自動的に生成されます。
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