JRA-VAN Data Labの坂路調教データは、2003年以降のものが提供されています。データは、ほぼ毎日(月曜日以外)提供され、美浦と栗東でそれぞれ1日1000件程度のデータが発生しますので、1日2000件、年間で60万件程ものデータになります。
TARGETでは、坂路調教一覧画面で、日別や特定期間、あるいは特定の馬の時系列等で一覧表示することができます。
ですが、実際にタイムを見れば分かりますが、そのほとんどが追い切りというのは程遠いいほどのタイムで、毎日の運動というようなものも多く含まれています。ですので、単にデータを一覧しただけではデータとしては全く意味がありません。TARGETでは、環境設定の坂路調教で、調教のボーダータイムやラップのボーダーの初期値を設定して、それをクリアしたタイムのみを表示するようにすることで、データして扱いやすくしたり、また各項目でソートすれば、一番時計も簡単にわかりますし。また、同一馬のデータを時系列で眺めることで、調教パターンの変化や本数を確認したりして、データとしての利用価値を高めています。ただ、それでも坂路調教以外のコースでの調教タイムはありませんし、またいわゆる「一杯」だとか「強め」というような追い方もわかりませんし、「合わせ馬」だったのか、その場合に「先着」したのか「遅れた」のかもわからず、結果的にはデータとしてはかなり不完全ですから、やはり参考程度に利用することになると思います。
また、このように不完全なデータにもかかわらず、年間60万件ものデータになってしまいますので、基本的に登録をしないという設定をすることも可能です。特にセットアップ時にはかなり時間がかかるデータでもありますので、もし必要なければ、最初から登録をしないことも選択肢としては有効だと思います。もし登録したくない場合は、環境設定のJRA-VANデータ登録のところで指定して下さい。
ただ、調教データでは、未登録馬のデータも含まれていますので、例えばPOG等で、タイムに関係なく、データがあれば入厩しているという判断はできますので、その確認をしたいとか、新馬としてデビューする前に調教タイムを知りたいような場合には、有効に利用できる場合もあります。
また、現状では機能はありませんが、調教師ごとに調教のパターンを分析して、その中の特定のパターンに合った馬をピックアップするとい機能も検討しています。他にもこのデータをもっと有効活用できる方法がありましたらリクエストしてださい。
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