JRA-VANの開催速報の中にある「単・複・枠連時系列オッズ」データを読み込むことによって、複勝の時系列オッズを表示させることが可能です。
時系列オッズの詳しい説明については、こちらを参照して下さい。
複勝時系列オッズ画面を表示させるためには、まずはData Labから速報から単複枠連時系列オッズデータをダウンロードして下さい。この画面からもダウンロード可能ですし、また出馬表レース選択画面からはその日の複数のレースのデータを一括して取得できます。
この画面を開いた状態で、JVオッズ取得ボタンを押すと、単・複・枠連時系列オッズデータを自動的にダウンロードします。また、成績画面からこのオッズ画面を開いている場合でもダウンロードが可能です。
画面表示は、いくつかのモードがあり、大きく分けて縦表示と横表示があります。また、縦表示の場合には、時間降順と昇順とがあります。それぞれ、画面下部のボタン等で切り換えることが可能で、また、その状態は自動的に保持され、次回以降その状態で画面が開きます。
時系列順で新しい方のデータでは、レース終了後であれば、一番最後は確定データになります(ただし後に修正される場合もあるようです)。また、縦表示の最上段のデータは、その時点での最新のデータになります。他のデータは表示内容をボタンで切り換えることが可能ですが、この最上段の部分は、常にオッズデータになっており、1~3番人気には色づけされています。またレース結果が取得されている場合は、上段の馬番のところが順位で色づけされ、1着が赤、2着が青、3着が緑になっています。
表示項目は、オッズ、売上げ、シェア、人気の4項目と、それからそれぞれに累計と区間があり、合計で8種類になりますが、区間オッズは表示されませんので、現状では7種類のデータを表示することが可能です。また、オッズは上限値と下限値の切り替えが可能です。それぞれを画面下のボタンで切り換えます。また、区間は、ボタン横のドロップダウンリストで変更することが可能で、最初は5~6分間隔が指定されています。データの大きい流れを見るような場合は、30分間隔や1時間間隔を指定して下さい。
累計とは、朝一からその時刻までの合計のデータを対象としたもので、区間とは、その時間帯のデータだけを対象としてものになります。各データの意味は以下の通り。
累計オッズ | その時刻でのオッズ。このデータ自体はJRA-VANの時系列オッズデータそのものなので、誤差等は発生しません。オッズは、5倍未満が赤色、10倍未満が青色で表示されます。 |
区間オッズ | 現状では表示されず、代わりに累計オッズが表示されますのでご注意ください。 |
累計売上げ | その時刻までの票数合計。累計オッズから逆算した値です。各区間値よりは誤差は少ないはずです。 |
区間売上げ | その時間帯での票数。前後時間での累計売上げの差になりますが、オッズから算出した票数データには誤差が含まれますので、あまり短い間隔での区間データでは、ある程度の誤差が含まれる可能性があります。特に前後の売上げ票数との差大きい場合には注意して下さい。 |
累計シェア | その時刻までの売上げのシェア。累計オッズから逆算した値です。各区間値よりは誤差は少ないはずです。 |
区間シェア | その時間帯での売上げのシェア。こちらも区間が短いと、結構誤差が出る場合があるようです。 |
累計人気 | その時刻までのオッズの人気順。1~3番人気は色分けされています。人気の推移が一目瞭然です。 |
区間人気 | その時間帯での売上げによる人気順。こちらも区間が短い場合はある程度誤差はあると思います。1~3番人気は色分けされています。こちらは時間帯ごとでの人気の推移がわかります。 |
7種類のデータがありますが、何を主に見るかによってそれぞれを使い分けて下さい。あるいは区間の幅を変更して下さい。それぞれ違ったものが見えてくると思います。
また、上記の説明の中にも書きましたが、元のデータは各馬のオッズと合計の票数ですから、そこから逆算している関係上、オッズ自体が計算の中で端数を切り捨てる処理が有りますので、人気になっている場合ほど誤差が出る可能性が高くなっています。できるだけ誤差が出ない方法で逆算していますが、どうやら元のデータ自体が明らかにおかしい部分もあったりしますので、誤差を出さないようにするということについては半分諦めています。中にはシェアが100%を越えていたりするような場合もありますが、いろいろと検討しましたがどうしようもないようです。どうしても誤差を出したくないというのであれば、累計オッズだけを見て下さい。このデータはJRA-VANのデータそのもですから、計算上の誤差はありません。
区間データを表示しているときに、データの背景が赤色で表示される場合がありますが、これはシェアと実数から異常と判断した場合に表示しています。ただ、締め切り近くで、かなり人気を被っている場合も赤色になってしまう場合がありますので、一応の目安として考えて下さい。異常値の判定の基準は、環境設定の時系列オッズで指定できます。また、画面右下の設定メニューで、区間票数(金額)で色分けする設定も可能で、金額だけで異常投票等を調べたい場合には、この指定だけでも十分です。
色分けの優先順位は、異常投票(赤色)が最優先で、次が金額での色分け、最後に人気での色分け(黄色,水色,緑色)になります。金額と人気は複数の色を使用していますので、できれば同時には指定しないで下さい。
現在では、グラフ等の表示はありませんが、これはデータ自体に誤差がある場合もありまして、できればそれを踏まえて実数で見た方が結果的に正しい推論・結論を得られる可能性が高いと判断したからです。確かにグラフは見やすいのですが、それを見て予想等をするということは、現状のデータでは、ちょっと危険な判断をしかねないと思います。
出力(F8キー)内の機能で、HTML形式及びCSV形式の出力が可能です。HTML形式の出力では、現在の設定のまま、縦表示時の画面イメージに近い内容で出力されます。また、CSV形式の場合には、累積オッズ表示時の画面のイメージと同様の内容を項目名付きのCSV形式で出力できます。また、出馬表レース選択画面からは、CSV形式については、複数のレースを選択して一括して出力することも可能です。出力するためには、環境設定のオッズ出力のところで、あらかじめ出力フォルダを指定しておいて下さい。また、ファイル名は自動的に付けられます。
その他のメニューの機能の内容や右クリックからの機能、画面の説明等につきましては、オッズ画面についてからを参照して下さい。
【注意】
この画面では、票数(推定票数)はオッズから逆算して算出しますが、票数からオッズを算出する場合、端数を切り捨てる箇所があり、逆算する場合、その端数の部分は誤差になります。そして、逆算元のオッズの値が小さいと、端数が占める割合がより大きくなりますので、誤差が大きくなります。つまり、人気になればなるほど誤差が出てしまいます。複勝オッズの場合元々オッズが小さい値が多くなりますし、複数の値から計算しますので誤差が多くなりますので注意してください。特に、1.0倍付近のオッズのデータにつきましては、計算上無制限に、切り上げされている場合もありますので、さらに誤差が大きくなる可能性がありますので御注意ください。また、複勝の区間オッズにつきましては、その誤差を含む票数からオッズを再計算することになりますので、現状では行なっておりません。
Ver5.60以降、複勝オッズからのシェアの算出方法を改善しました。複勝の場合、相手馬の組み合わせでオッズが変化してしまいますので、ケースは様々ですが、あまり極端な場合を除いては、単勝と同程度の精度で算出できているはずです。ただし、値の大小によるって誤差を含む割合は同じですのでね小さい値の多い複勝の方が誤差が出る可能性は高くなります。
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